十番様の縁結び 神在花嫁綺譚
別名: Juuban-sama No Enmusubi Kamiari Hanayome Kitan
あらすじ
はるか昔――国生みの時に生まれた神々を始祖とし、未だ所有する一族を、この国では「神在(かみあり)」と呼ぶ。 織物の街、花絲では街一番の機織り上手を、領主の花嫁とする―― そんな噂が真しやかに囁かれていた。 幽閉され、一途に機織だけをして生きてきた少女はある時、縁を結び縁を切る、縁の糸を司る十番目の神を所有する神在(かみあり)の一族、十織家(とおりけ)の若き当主・終也(しゅうや)に見初められ、真緒(まお)と名付けられる。 「迎えに来ました――僕と結婚してくださいますか?」 虐げられ続けた日々から救い出された真緒は、十織家でも機織にそして終也に向き合ううちに彼の引き受ける、ある運命を知ることとなり……?