狂った悪党の胸に落ちた
あらすじ
高速バスに乗っていたはずなのに、気が付くと空から落下していた! そんな私を受け止めた1人の男。 彼は少し前に読んだ鬱小説のイカれた悪役エドウィンだった。 「花嫁?私がですか?」 「空から降ってきたのだから、俺の花嫁に違いない」 吸い込まれそうな甘い笑顔が、まるで死んでも私を離さないと脅迫しているようで、思わずうなずいてしまった。 こうして小説の世界に転生し、強制的に婚約させられるも、エドウィンの機嫌をうかがいながら生き残ることを決意したのだが……。 「俺の花嫁に全てを捧げよう」 西部の狂竜、殺人鬼と呼ばれた彼の狂気に満ちた瞳が、ただひむきに私だけを見つめている。 やっぱりこの男から逃れることはムリなんじゃ…?