黒き月が昇る時
あらすじ
この世には<人間界><冥界><還界>の三つの世界が存在する。 悠久の時を生きる「還族」の貴女、主世華(しゅ せいか)は一族のために尽くしてきた。 しかし、愛しの婚約者、主景弦(しゅ けいげん)と従妹の蓮珠(れんしゅ)に内通者という濡れ衣を着せられ、家族と共に処刑されてしまう。 そして「来世があるならば地獄に堕としてやる」と呪いながら死んだ世華。 気がつくと主景弦との婚約を約束した、十二年前のあの日にタイムスリップしていた。 果たして世華は第二の人生で復讐と愛、どちらを選ぶのか…。 復讐の化身となった女人が繰り広げる愛と復讐の物語。