愛され悪女が消えた世界
あらすじ
「シエナ、私はあなたが嫌いよ、殺したいくらい」
一生をかけて尽くしてきた最愛の姉に裏切られた。 私が選択できたのは、自らの死のみ。
「ごめんねお姉様、私を殺したいという願いは聞いてあげられないわ」
しかし…死して時を遡った私に対する、周りの態度が違い過ぎる。
「大公閣下はあなたを家族同然と認めていらっしゃる」
何かが間違ってる。この人たちは私をお姉様だと勘違いしているようだ。
「お願いだから信じてくれ、私たちがお前を大切に思ってることを」
いつかは愛されたかった。しかし裏切りはもうたくさんだ。
私は私の人生を取り戻す。愛することをやめれば、傷つくこともないのだから――